「越の里 手仕事めぐり」ってどんなお菓子?

福井が誇る五大伝統工芸をイメージした型抜きクッキーです。福井県産の赤米(古代米の一種)粉を生地に練り込みました。ほんのり赤いさくさくほろほろのクッキーです。

五大伝統工芸って何?

福井県には、経済産業大臣指定の伝統的工芸品として越前漆器、越前和紙、若狭めのう細工、若狭塗、越前打刃物、越前焼、越前箪笥の7品目があります。このうち、5品目の産地が「くになかのケーキ屋さん」がある越前市と隣接する越前町、鯖江市に密集していて、全国的にみても珍しい地域です。

なぜ赤米?

今から千三百年前、奈良時代に「くになかのケーキ屋さん」がある南中山地区でとれた赤米が、平城京に住む皇族・長屋王に送られていました。長屋王邸跡の発掘調査にあたり地中から荷札木簡(木片に書かれた荷物の送り状)が出土し、木簡の表に「丹生郡中津山里生部安倍赤米一石」、裏には「和銅八年」(715年)と書かれていました。和銅8(715)年に「赤米一石」を届けたことを示す荷札木簡だったのです。そして、地元越前市立南中山小学校の5年生らが平成16年から毎年、赤米を育て、収穫して越前和紙を通じた縁などもある薬師寺に奉納するようになりました。

千年の歴史を感じることができるクッキーです。

団扇……越前和紙

1500年ほど前、村里の岡太川に美しい姫が現れて紙漉きの技を教えたと伝えられています。奈良時代には、仏教の経を写すために重用されました。室町から江戸時代にかけて技術・生産量が向上し、「越前奉書」など高い品質の紙が作られ、幕府や領主の保護を受けて発展しました。近代でも横山大観をはじめとする多くの芸術家に強く支持され、全国にその名が知られています。

(引用資料:福井の伝統工芸5つ星 伝 越前ものづくりの里プロジェクト https://info.pref.fukui.lg.jp/tisan/monosato

越前和紙は種類の豊富さもその特徴のひとつで、奉書紙のほかには、襖紙や壁紙、局紙(紙幣や小切手、株券など)、木版画用紙、色紙、短冊、封筒、便せん、はがき、名刺など古くから多種多様な用途のものがつくられてきました。 さらに今日では、音響メーカーのスピーカー部品に使用されたり、越前和紙を生かした和紙繊維に抗菌消臭の効果が認められてその繊維が宇宙滞在用被服に採用されたり、人間国宝・岩野市兵衛さんの漉く紙がルーヴル美術館で収蔵品の修復に用いられたり。 ただの「用紙」の枠にとどまらない、幅広い分野のものづくりを支える高機能素材となっています。

お椀……越前漆器

1500年の歴史に培われた堅牢で美しい越前漆器。
 業務用漆器製造でも全国の8割を占めています。近年では、越前塗山車の製作をはじめ、新たな需要拡大や販売の促進を目指し、学校給食への漆器導入や、インテリア雑貨開発等の事業を展開しています。
 第50回全国漆器展(平成27年)では団体の最高賞である桂宮賞を5年連続、通算12回受賞しており、越前漆器の産地の卓越した「技」は全国に認められています。

(引用資料:福井の伝統工芸5つ星 伝 越前ものづくりの里プロジェクト https://info.pref.fukui.lg.jp/tisan/monosato

ナイフ……越前打刃物

近年、海外でも高く評価される越前打刃物。その起源は約七百年前、京都の名高い刀匠である千代鶴国安が刀を鍛える水を求めて越前を訪れ、近郊の農民のために鎌を作ったことから始まりました。
 「越前打刃物会館」や「タケフナイフビレッジ」では刃物関係の歴史や古文書、製造工程が紹介され、打刃物の工房見学や包丁などの製作体験もできます。

(引用資料:福井の伝統工芸5つ星 伝 越前ものづくりの里プロジェクト https://info.pref.fukui.lg.jp/tisan/monosato

箪笥……越前箪笥

越前指物の技術は、8世紀、奈良時代から始まったと言われています。
 越前箪笥は、ケヤキやキリ等の木材を独自の指物技術によって加工し、豊かな装飾の飾り金具や漆塗りをした重厚なつくりが特徴です。
 飾り金具は越前打刃物、漆塗は越前漆器の技術が使われ、他の伝統的工芸品と深い結びつきがあります。
 江戸時代後期から明治時代に形成された産地、タンス町には今も多くの箪笥職人が集まっています。

(引用資料:福井の伝統工芸5つ星 伝 越前ものづくりの里プロジェクト https://info.pref.fukui.lg.jp/tisan/monosato

徳利とお猪口……越前焼

越前焼は、今から約850年前の平安時代末期から始まり、主に水がめ(水や穀物用)や、すり鉢といった日用雑器を中心に生産していました。越前海岸から北前船によって、北海道から島根まで広まり、北陸最大の窯業産地として発展しました。日本六古窯の一つにも数えられ、現在も90余りの窯元たちが作陶を行いながら伝統を受け継いでいます。

(引用資料:福井の伝統工芸5つ星 伝 越前ものづくりの里プロジェクト https://info.pref.fukui.lg.jp/tisan/monosato